今年の国税庁レポートによると、
今年の税務調査の重点項目は
「富裕層」、「無申告」、「国際化事案」のようです。
とくに、国際的な租税回避対策にはかなり積極的に取り組んでいるようです。
国税庁レポート2012
http://www.nta.go.jp/kohyo/katsudou/report/2012.pdf
「富裕層」は、特に相続税対策になると思います。
身内への贈与などは無いか、また、海外での資産は無いか、など事前の調査がありそうです。
後から多額の追加納税にならないよう、今からしっかり対策されるのがいいと思います。
「無申告」は、具体的に明示されてませんが、副業となっているものの申告かと思います。
特にインターネットを使って取引をするものは、証拠が残りますので、
儲かっていないからといって放置するよりも、
儲かっていなくてもしっかり領収書を保管し、本当の利益を集計しておくことが必要です。
「国際化事案」は、国際化による租税回避対策かと思われます。
海外取引が増え、複雑化してきたので、
国際取引を調査するための調査官も増えてきたようです。
タックスヘイブン税制対策にも力を入れてきているみたいなので、
海外取引だからわからないだろうと思ってしまうと痛い目にあうかもしれません。
財政難のため、さらに徴収が厳しくなる可能性があります。
余計な労力を使わなくて済むように、
調査官に、しっかりと資料を保存し、適正な処理をしているとアピールするのがいいですね。
東京都千代田区市ヶ谷の税理士事務所
税理士法人九段会計事務所 矢合