今日、会計事務所の勉強会に行ってまいりました
今日は、福島でかなり頑張られている先生がいらっしゃいました。
まだ30歳と若いのですが、
領収書を預って試算表を作り、申告をする、というオーソドックスなサービスにとどまらず、
本当に経営者が必要としていることは何か、
私たち会計事務所ができることは何かを考えながら、
しっかり経営のサポートをされている方です。
まず、初めのあいさつが印象的でした。
「今回の震災で、福島を代表してお礼を述べさせて下さい。
本当に多くの方々のご支援をいただき、本当にありがとうございました。」
これを聞いて、正直私は恥ずかしくなりました。
この先生のため、福島のため、被災された方のために
なーんにもしてないからです。
また、支援だって十分では無いはず。
本当はもっともっと必要なはずなのに、福島に事務所があるというだけで
福島を代表してお礼を言う、という発想自体、
この先生のお人柄だな~としみじみ思いました。
先生は、この震災で、「会計事務所は社会的に必要ない」と思われたそうです。
本当に必要だったのは、水と食料。そしてそれを運ぶ人。
貧弱な会計事務所職員なんて、何の役にも立たなかった、とおっしゃってました。
でも、なげいていても何も始まらないので、自分のできることをできる限り行動されました。
まず、借入が必要となるはずなので、銀行に提出する書類の整理。
先生の事務所だって書類が散在して大変なはずなのに、
それよりも大切なお客様のため、まず書類を整理して、すぐに借入を申請できるように整えたそうです。
そして、銀行の行員を事務所内に常駐させ、少しでもスピーディーに融資が下りるように交渉。
また、外部環境など必要な情報をいち早くキャッチし、それを顧問先様に
FAXや郵送されたようです。
所員全員で、とにかく顧問先さまだろうが、そうでない会社さまだろうが、
使命感で自分たちができるサービスを行ったところ、
なんと、倒産企業は0件!むしろ事務所としては業績が上がったそうです。
その先生は、
「社長の限界が会社の限界だと言われます。
それならば、社長の限界を広げることができるのは誰でしょうか?
実は我々会計事務所なのではないでしょうか?
実は会計事務所が違うだけでお客様の経営力に差が出ると思っています」
とおっしゃいました。
この言葉はとても重いけど、
目指す方向は間違っていない、とも思いました。
我々会計事務所は、社長のように直接売上を上げたり、
社員を教育したりはできません。
なぜなら、社長以上に、四六時中自分の会社のことを考え、悩む人はいないからです。
その代わり、色々な社長様とお会いさせていただいているので、
経験談をお話したり、直接お引きあいすることはできます。
従業員の方とお話して、第三者の立場から社長の気持ちをお伝えすることもできます。
そして何よりも社長と同じくらい会社が好きで、よくなって欲しいと願ってます。
私たちにできることから模索しながらも御支援していきたいと思います!
税理士法人九段会計事務所
矢合