よく、「勘定合って銭足らず」という言葉があります。
これは、売上があって、利益もあって、
数字上はいいのにお金が無い、という状況です。
何故そうなるのかというと、
利益とお金の流れが違うからです。
売上は、実際にお金が入ったときに立つのではなく、
物を渡したり、サービスの提供が終わった段階です。
その時に現金でもらえば、勘定とお金は合うのですが、
今はクレジットカード決済だったり、
お客様の締め日に合わせたりと、入金のタイミングが、
売上が上がったタイミングよりも後になるケースが少なくありません。
逆に、売上をあげるための費用(仕入や人件費など)は、
先に払うことが多いです。
そうなると、先にお金が出て、売り上げたお金は後で回収、となるので、
売上が上がれば上がるほどお金が無くなるケースがあります。
また、原価を考えないと、売れば売るほどマイナスになるケースがあります。
例えば、とても流行っているケーキ屋さんが、
1個500円のケーキを、実は材料費が510円だったとしたら・・・
あっという間に潰れてしまいます。
材料費が少なくても、家賃や人件費を足すと、
利益が出る個数が、作れる個数を上回れば、
現実には利益を出すことができないので、やがて潰れてしまいます。
というように、利益とお金を分けて考える必要があります。
売上が上がっているからといって儲かっているとは限らない。
人気店でも潰れてしまうからくりがこれです。
そうならないように常にお客様の資金繰りを確認していき、
経営のお役に立てるよう日々精進してまいります!
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九段会計事務所 矢合